また君に会いたいとか

日々の備忘録

【医師の言葉】「大人になったら治る」

 

 

こんにちは、トパーズです。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

 

ずっと曇りや雨続きの福岡ですが、

先日早咲きの桜を見かけました。

沈丁花も既に香っています。

 

 

春が忍び寄ってくる心地・・・

あ、それはスピッツ(「さわって・変わって」2001年)

ここの歌詞好きなんだ~。

 

まだ少しの間寒い暖かいを繰り返して

春になっていくんでしょうね。

 

 

 

そんな私は、子供の頃から、

寒くなると「しもやけ」ができていました。

しかも手の指にできるから、

人目について恥ずかしかった。

 

 

妹は父に似て、白魚のようにきれいな手。

「しもやけ」なんて、できたことない。

 

母は小さい頃からよく「しもやけ」ができていたそうで

私は母に似たようです。

 

 

「似んでいいところが似てしまったなぁ。」と言いながら

母は申し訳なさそうに

私の手に薬を塗ってさすってくれていました。

 

秋になる頃から、

ビタミンEの塗り薬をこまめに塗って、

血行をよくするため

自分でもよく手をさすって、マッサージしていました。

 

それでも「しもやけ」ができるんです。

 

酷いときは「しもやけ」部分が裂けてしまい、

化膿するといけないので

病院で薬を塗って包帯を巻いてもらっていました。

 

ピアノを習っていたので、

弾くときも大変でした。

 

 

だから、転校が多かった私は、

小学校を変わるたびに、冬になるのが憂鬱でした。

でも、どの小学校でも

「しもやけ」のことで何か嫌なことを言われたり、

いじめられたりすることはなく、

掃除の時間の雑巾がけを代わってくれたりして

とてもありがたく、嬉しかったです。

 

 

小学5年生のとき「しもやけ」で通っていた病院の担当は、

お兄さんのような若い先生でした。

私の指に包帯を巻いてくれながら、

 

「大人になったら治るよ。」

 

と驚くようなことを言ったのです。

 

 

大人になったら治るような疾患なんて

あるわけない、と

小5の私でも怪訝に思いました。

きっと私を慰めるために

そんな夢物語のようなことを言ってくれてるんだ、と

素直に喜べませんでした。

 

訝しがる私を、先生はただニコニコ笑って

いつも迎えてくれました。

 

 

小6になって、今の実家に越してからも、

冬になるとお約束のように「しもやけ」ができました。

中学に入り、部活に憧れの先輩ができてから

冬が来るのが一層憂鬱になりました。

 

学年が違うから机を並べることはないし、

3年生だったその先輩は夏で部活を引退してるから

冬に活動を共にすることなどないけど

(話すらしたことなかったから当たり前だけど)

「しもやけ」の手を見られるのが嫌で、

先輩の姿は見たいけど、自分は隠れていたい、という

人に理解されにくい葛藤がありました。

 

 

ところが!

中1の冬に、まったく「しもやけ」ができなかったのです!

前の年まで、冬には必ずといっていいくらいできてたのに!

 

そして!

それ以降現在に至るまで、

一度も、ただの一度も

「しもやけ」はできていないんです!

 

母でさえ、今でもたまに

「足の指にできて痒い」とか言ってるのに。

 

私は小6の冬以降、

これといってマッサージとかビタミンEとか摂ってないのに

「しもやけ」はできなくなりました。

 

 

娘は幸い、夫に似て白魚のような手。

「しもやけ」もできたことはありません。

夫は、女性にもめったに見ないような

白くて華奢な手指なんです。

おかげで娘は、箸より重いものを持ったことがないと

思われそうな白くて華奢な手で、

私に似なくてよかったと思っています。

 

 

 

あのときの若い先生。

ありがとう!

「大人になったら(中1だけど)治る」ことって、

あるんですね!