また君に会いたいとか

日々の備忘録

気分だけでも春を先取る!桜のお菓子

 

 

こんにちは、トパーズです。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

福岡は雨や曇り続きで

おまけに、今の時期特有の頭痛やめまい、

厄介な花粉症もあって

(いやいや年中あるんだけど)

天気と一緒でドヨ~ンとした気分になりがち。

 

ひと雨ごとに春になっていってると思って

乗り切るしかない! と

好きな桜のお菓子を食べています。

正月開けるとチラホラ出てくるんですよね、桜のお菓子。

 

 

 

 

毎年この時期に限定販売される

「桜ひよこ」(吉野堂)です。

 

私は尾の部分からいただきます

 

 

普通のひよこの白あんに

桜の葉の塩漬けを刻んだものが

練り込まれていて

ほんのり桜の風味がして大好きです。

 

食べきり量でちょうどいいから、何度も買ってしまう

 

実家の母が「ひよこ」が好きなので

お彼岸のお供えに送ります。

 

 

 

同じく吉野堂から期間限定で出ている

「ひよ子のやきもち」桜バージョン。

 

 

 

 

 

切ったら断面がぺしゃんこになってしまった

 

桜の葉が練り込まれていて、

大宰府の「梅ヶ枝餅」みたいな食感だけど

梅ヶ枝餅」よりもっちりしてて

弾力がある感じ。

 

小ぶりだけど食べごたえがあります。

でも、ぺろりと食べてしまう。

 

季節によって、

カボチャや八女茶バージョンもありました。

 

「桜ひよこ」とともに

今の時期限定で、しかも福岡限定らしいです。

(4月5日までだったかな?・・・)

店頭から「桜ひよこ」が消えていて、

ショックを受けた経験が何度もあります。

また買いに行くぞ!

 

 

 

 

 

これも、既に2月に食べてしまったもの。

抹茶と桜クリームというのが気になって

つい買ってしまいました。

 

抹茶のほのかな苦味がおいしかった

 

 

 

 

 

今月上旬、

あまりの暑さと疲労感に耐えられず

買い物ついでに買って

運転席で食べた

菓匠茶屋(イオン原店)の抹茶わらび餅セット。

 

桜とは関係ないけど抹茶続きで


溶けそうな抹茶クリームと

こぼれそうな小倉あん

わらび餅と白玉団子もてんこ盛りで

写真を撮る間も危うかったですが

無事においしくお腹に納まりました。

 

 

 

 

そして、先日20日の春分の日は、

あまりの強風でどこにも出られなかったので

事前に用意していた桜餅を。

 

 

 

塩漬けの桜の葉がいいアクセントになってて

昔から大好き。

桜餅もこの時期何度も買ってしまいます。

 

どうして桜のお菓子って

身も心も癒して満たしてくれるんだろう。

 

 

【今日の曲】「大阪ロマネスク」(関ジャニ∞(エイト))

 

 

こんにちは、トパーズです。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

「大阪ロマネスク」 歌:関ジャニ∞(2006年)

    作詞:相田毅・作曲:谷本新

 

 

青文字は、「大阪ロマネスク」

(作詞:相田毅・作曲:谷本新)より抜粋

 

 

 

今日も誰かがめぐり逢う

遥か 遥か 西の街

恋をするなら 御堂筋から始まるのさ

雅(みやび)なる物語(ストーリー)

いきなりサビから始まるこの歌。

元気いっぱいな関ジャニ∞にしては

切ないバラードです。

 

かけだした君の背中が消えた梅田駅

 

振り向いた交差点

僕を見つめている

忘れられない君の優しい声

時間が止まっていく

このCメロが超絶切ない(涙)。

 

君を探して抱きしめよう

すぐにすぐに追いかけて

恋をするため心斎橋には

人が来る 雅なる物語(ストーリー)

歌詞に大阪の地名が出てきて、

大阪にいたこともある私には

懐かしさがこみあげてきます(涙)。

 

「雅(みやび)なる物語(ストーリー)」

繰り返されるように

ちょっと和音階っぽい曲で

それが切なさを増していると思います。

 

 

現在はグループ名が

関ジャニ∞」から「SUPER EIGHT」に

変わりました。

 

 

関ジャニ∞のデビュー時からのファンだった娘と共に

何度かライブに行きました。

表向きは付添いの保護者として、

実はファンとして。

 

私たちのように

母親同伴の女の子が何人もいて、

家族総出の人もいました。

 

彼氏らしい男の子連れの女の子も。

つまり、男の子も結構いました。

 

当時はもうメンバーは7人だったけど

(エイト(8人)ではなく)

すばるくんのボーカルも素敵で

皆本当に可愛いかった。

明るくて楽しくて。

 

そりゃファンになります。

 

歌も演奏も上手で

MCもアドリブもおもしろい。

 

お約束のコント(エイトレンジャー)も、

オチがわかっててもおもしろく、

それは吉本新喜劇にも共通することですね。

 

そして、メンバーたちの

キラキラして美しいこと!

 

まだ皆二十歳すぎの若さだったからか、

会場が「福岡サンパレス」のような

こじんまりとした場所だったからか、

通路を歩いてくれるメンバーと

至近距離で接することができ、

肌やお顔の美しさから、

「これがアイドルか!」

驚嘆したものです。

 

そのうち、娘が友達と行くようになり

私は送迎係となりました。

 

人気が出てきてドーム公演を行うようになると

娘「手の届かない存在になった」と言って、

だんだんライブから遠ざかっていきましたが。

 

でも当時よく聴いていた歌は

今でも懐かしく歌えます。

CDやDVDも大切にとってある。

 

 

 

何だか、思い出を語っただけですが、

片付けをしていて

「∞(エイト)くん」が出てきたので、

思わず懐かしくなったというわけです。

 

 

ライブに行く娘のために作った「∞(エイト)くん」
♪ほんでもってそんでまいどあり♪「好きやねん大阪」
写真の日付は「2006年12月2日」手にしているのは私
気に入って付けてたブレスレットも懐かしい

 

現在の「∞(エイト)くん」は、

すっかりお年をめして押し入れで隠居中。

だから、作った当初の写真を載せました。

写真があったのも嬉しい!

 

大切な思い出だから

まだ大事にしまっておくかな。

 

 

【勝手に解釈】「夏が終わる」(スピッツ)

 

 

こんにちは、トパーズです。

 

 

 

「夏が終わる」(作詞・作曲:草野正宗は、

スピッツの4枚目のアルバム

『Chrispy!』(1993年)の

2曲目に収録されています。

 

 

☆静かに過ぎたひと夏の恋

 

 

 

※あくまで私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。

 

 

またひとつ恋が終わってしまった

知らないうちに

女心と秋の空?

 

君と僕とは

バイトや合宿などで

ひと夏を共に過ごした間柄なのでしょう。

 

君に一目ぼれした僕は

君も僕のことをずっと好いてくれてると

信じてたのでは。

 

 

イメージ

 

 

青文字は、

「夏が終わる」(作詞・作曲:草野正宗)より抜粋

 

 

 

遠くまでうろこ雲続く

彼はもう 涼しげな襟もとをすりぬける

これは現在の状況。

もう空はすっかり秋の気配。

 

「彼」とは?

「秋」ではないかと思います。

 

君の「涼しげな襟もと」

もう汗ばんでもなく

夏のほてりが冷めて

襟のある服を着てる状態。

夏の休みから秋の平常モードに

戻ったみたいな。

 

まるで、

夏の恋などなかったように

(君にとっては、なかったのかもしれない)

秋の風が「すりぬける」

 

 

日に焼けた鎖骨からこぼれたそのパワーで

変わらずにいられると信じてた

「日に焼けた鎖骨」は、

露出の多さを感じさせますが、どうでしょう。

 

水着なのか

襟ぐりの広いキャミソールみたいなのか。

 

それとも、

もっと露出の多い姿を見ることになったのでしょうか?

 

僕にその「日に焼けた鎖骨」を見せてくれたことで

ときめきを覚えて、

僕への愛情に溢れていると

思い込んでしまったのでしょうか。

 

この2行の描写で

僕の勘違いが生じたのでは、と推察します。

 

その勘違いのせいでか、

日に焼けた健康的な君が

ずっと僕のそばにいると信じていた。

この夏がずっと続くと思っていた。

 

「日に焼けた鎖骨」「涼しげな襟もと」

対照的に描かれていると思います。

涼しげな襟もとからは、

日に焼けた鎖骨はもう見えません。

 

 

 

またひとつ夏が終わる音もたてずに

暑すぎた夏が終わる音もたてずに

深く潜ってたのに(**)

「また」何かありそうな夏が終わってしまった。

「また」何事もなく終わってしまった。

 

それまでにも似たような経験があったんでしょうね。

「海とピンク」「海ねこ」あたりも

同じような状況だったのでは?

 

「音もたてずに」というくらいなので

君からは何の連絡もなく、

二人の間に何の諍いもなく、

静かに、

気づいたら君は

知り合う前の君に戻っていた。

 

暑すぎた夏のせいで

僕の心も火照って

勘違いしていたのかもしれませんね。

君も僕のことが好きなのだと。

 

僕は、暑さを避けて深海に潜るように

二人の世界にいたつもりだったのです。

君と僕の秘密の関係を

誰にも気づかれないように。

 

それなのに、「秋」=「彼」が

君の心を奪っていってしまった。

 

 

キツネみたい 君の目は強くて

彼方の記憶さえ楽しそうにつき刺してた

君の目がキツネみたいな切れ長だというより、

夏の日差しに眩しそうな目元がキリリと涼しげで、

かつ意思的で魅力的な眼差しに見えたのでは。

その眼差しにノックアウトされたのでしょう。

 

僕の寂しく孤独な今までの日々が

どうでもよくなるように思えてきたのでしょう。

 

 

 

軽い砂を蹴り上げて走る

濡れた髪が白いシャツはずむようにたたいてた

浜辺で楽しそうにはしゃいで走る君。

後ろから追っていく僕。

「はずむように」という言葉から

君にも高揚感があるように思うのですが。

 

君は逃げてたのかな?

 

ただ、

もう君はシャツを着ていて

僕には後ろ姿しか見えてないところが、

寂しい結末を予感させます。

 

僕はたいてい、

君の後ろ側にいることが多いですね。

「日曜日」しかり、「プール」しかり。

真正面(本心)が見えてない。

 

 

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もしかすると、

走っていく君をただ

見つめているだけだったのかもしれません。

 

 

(**)くりかえし

 

遠くまでうろこ雲続く

彼はもう涼しげな襟もとをすりぬける

最後はまたこのAメロで終わります。

 

上記の、

軽い砂を蹴り上げて走っていた君が

後ろから呼ぶ僕に振り返ったときの状態が

このAメロかもしれません。

 

全てを開放的にさせる夏、

僕にとってはいろんな意味で暑すぎた夏。

二人の世界に潜っていたつもりだったから、

ずっと夏のままだと思っていたのは

僕だけだったようです。

 

秋が君の心を奪っていってしまったような

喪失感や敗北感を抱いてしまったから

「秋」=「彼」と表現したのではないでしょうか。

 

君の心に秋風が吹いて

君も僕の心を通りぬけていった。

 

 

何事もなかったように

クールな君。

いつの間にか夏が終わっていく。

秋が来たから?

飽きがきたから?

 

僕の独りよがり?

女心と秋の空?

 

 

【歌の感想】

 

語弊があるかもしれませんが、

全く他意はなく、

純粋に、

イントロから

ユーミンだ!」と思いました。

 

歌詞はもとより

イントロからメロディー、アレンジにいたるまで

初期のユーミンを彷彿とさせます。

若いユーミンが歌っていても

少しも不思議ではない。

 

具体的にどの歌、というのはないけど

歌詞内容は関係なく、

リズムやアレンジ、サウンドの感じからすると

「天気雨」(「14番目の月」)

「中央フリーウェイ」(「14番目の月」)

LAUNDRY-GATEの想い出」(「紅雀」)

「甘い予感」(「OLIVE」)あたりか・・?

 

YouTubeではユーミンのオリジナルは聴けず、

アップされている歌もLiveだったり大人の声で、

アレンジもリズムも

少し違っていたりするから、

昔のオリジナルを知らない人には

理解してもらえないかもしれませんね。

 

何せ、初めて聴いたスピッツのアルバムで

1曲目のガチャガチャした「クリスピー」のあとに

この「ユーミンサウンド」は驚きました。

 

スピッツって、こういう歌も歌うんだ、と思いました。

この頃はまだブレイクする前?だったと思います。

 

 

ただ、このタイプのユーミンぽい歌は

たぶんこの「夏が終わる」だけで、

少し違うタイプのユーミンぽい歌が、

他に数曲あると思っています。

 

ただ、

私が勝手に「ユーミンサウンド」と感じてるだけで

そうは思わない人もいるだろうし、

これだけいろんな歌が溢れていると

何かしらどこかしら

感じが雰囲気が似ていると思うような歌も

あって当然ではありますね。

 

 

当初この歌を聴いていた頃は、

この歌の「僕」は、

ひと夏のアバンチュールで、

結果的にフラれたのかな、と思いました。

そう、

「となりの町のお嬢さん」(吉田拓郎)(古すぎる)のような。

でも、どう聴いてもやっぱり

スピッツの「僕」は、吉田拓郎の「僕」とはタイプが違うな、

と気づきました。

(勝手に引き合いに出して比較までしてすみません)

勘違いで「そのつもりでいた」だけのような気がします。

 

 

そんなこともあって、

耳馴染みがよくて懐かしさも感じる

この「夏が終わる」は、結構好きな歌です。

【勝手に解釈】「君が思い出になる前に」(スピッツ)

 

 

こんにちは、トパーズです。

 

 

 

「君が思い出になる前に」(作詞・作曲:草野正宗は、

スピッツの4枚目のアルバム

『Chrispy!』(1993年)の

4曲目に収録されています。

 

 

☆好きだからこそ

  一緒にいられない

 

 

 

※あくまで私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。

 

 

 

君から本心を聞き出すのは

君にとって酷なことだった。

 

愛情を要求して、共に歩んでもらうことは

逆に君を傷つけてしまうと悟った。

 

 

 

この歌は、私が初めて聴いたスピッツの歌で、

いろいろ思い入れがあります。

まあ、だいたいどの歌もそうですが。

 

 

イメージ

 

 

青文字は「君が思い出になる前に」

(作詞・作曲:草野正宗)より抜粋

 

 

あの日もここではみ出しそうな

君の笑顔を見た

 

冒頭のいきなりのこのフレーズで、

すっかり心を持っていかれました。

 

 最初ガーンとなったあのメモリー

 今も温められてる (「醒めない」スピッツ

そんな感じ。

 

切ないフレーズです。

この歌で一番の胸キュンポイントです!

いつ何度聴いても胸がキュンとします。

 

他の歌にもいろいろ胸キュンポイントはありますが

あんまりキュンキュンばかり言ってると

循環器科の受診を勧められるといけないので

普段は胸にしまっています(泣)

 

話がそれました。

 

君の、満面の、こぼれんばかりの笑み。

僕もその笑顔に「ガーン」となったんでしょうね。

 

 

後に、いろいろな場面で

このフレーズが頭に浮かんできます。

亡くなった友人。

子供や親との思い出。

 

「ここ」はそんな思い出の場所なのでしょうね。

 

 

水の色も風のにおいも 

変わったね

 

月日が流れたせいもあるでしょうが、

その頃の自分たちの気持ちや状況が

今では変わってしまっていることを

うかがわせる一節です。

 

「変わったというところから

君に暗に同意を求めている、

というか、

「君はどう思ってる?」

と確認したい僕の気持ちが表れていると思います。

 

 

明日の朝僕は船に乗り

離ればなれになる

夢に見た君との旅路はかなわない

 

「明日の朝」「船に乗り」

とは、どういうことでしょう。

 

二人の「旅路」から「降りる」、

一緒に歩むつもりだった人生から

自分はもう全く別の道を行く、

ということかな、と思います。

 

来た道を引き返したり

角で曲がってさよなら、という

またどこかで会えそうな簡単なものではなく、

自分の足で引き返せない(結ばれることはない)

もう二度と会えない(会わない)という意味で。

 

 

「夢に見た」ほどの憧れの「旅路」だったのに

「かなわない」とあるので、

何らかの事情で阻まれたか

もう無理だ、と

僕自身が悟ったか、諦めたか。

 

 

一説には、この「船」は

三途の川を渡る船。

僕は明朝に命を絶つ、

という解釈もあるようです。

 

 

きっと僕ら 導かれるままには

歩き続けられない 二度と これからは

 

確信はないけど、

君との旅路は二人にとって良くない。

 

「二度と」「これからは」

という覚悟を表す言葉が二つも、続けて。

 

だから僕は「船に乗る」

 

「これからは」という言葉のほうには

もうひとつ、

今まで二人で歩んできた日々は「除いて」、

すなわちそれらは

認めたい、大事に胸のうちにしまっておきたい

という気持ちが感じられるのですが。

 

君はどのように思ってたのでしょうか。

 

 

君が思い出になる前に

もう一度笑ってみせて

優しいふりだっていいから

子供の目で僕を困らせて

 

僕はもう

「君が思い出になる」ことを

受け入れようとしている。

 

そして、これまでのアルバムで僕は、

「欲しいのは優しい嘘じゃなくて」

      (「日なたの窓に憧れて」)

と言ってたのに、

「優しいふり」でもいいから、と言っている。

 

きっと、君には

「優しいふり」さえ

難しいことなのだと思います。

 

でも僕は、やっぱり

嘘でも笑ってほしい。

子供のように

ワガママを言ってすねてほしい。

僕の決心が揺らぐくらいに。

 

 

ああ、嘘でもいいから

微笑むふりをして

  (「秋の気配」オフコース

という切ないCメロがありますが・・・

同じ心境なのでしょうか?

 

 

 

 

これまでのスピッツの歌で

はっきり「別れ」を歌ってるのは

魔女旅に出る」(「名前をつけてやる」)

 

僕は本当は君と別れたくなくて

猫の顔で心の中で泣いてた。

「いつでもここにいるからね」と

暗に「待っている」と訴えていました。

 

lovetopaz.hatenablog.com

 

 

今回は僕自身が

相当な決意をしているのではないかと思います。

 

 

ふれあう度に嘘も言えず

けんかばかりしてた

かたまりになって坂道をころげてく

 

僕が本音で向き合ってきたのが

逆に君を苦しめることになったのか。

 

君はなかなか本心を見せず

僕が振り回されていた、

という歌が今まで多かったと思っています。

 

今回はどうなんでしょう?

 

「かたまりになって」というのは

二人諸共に、ということでしょう。

 

「坂道をころがる」のような表現は

草野さんの歌詞によく出てきますね。

 

昔何かの小説で読んだ

坂をころがるように「破滅へと向かう」

というフレーズを思い出します。

 

 

追い求めた影も光も消え去り今はただ

君の耳と鼻の形が愛しい

 

「影」というのは「光」の反対で

「光」が「夢」や「二人の幸せな未来」なら、

「影」は「夢に対する犠牲」とかでしょうか。

すべて消え去ったんですね。

 

僕は「追い求めた」のに。

 

なぜ「消え去」ったのでしょうか。

僕が「諦め」の気持ちを抱いてから

今の状態に至るまで

ずいぶん日が経って、

その間にかなり葛藤があって

徐々に徐々に薄れていって

消え去ってしまったと思われます。

 

君のほうはとうに

気持ちが去ってしまっていた

(あるいは、そこまでの気がなかった?)

ように思われます。

 

 

夢見たものは何も残ってなくて

残ってるのは目の前の君の耳と鼻?

 

愛しいと言ってる「君の耳と鼻の形」は、

「冷たい風に吹かれ」

君の耳と鼻しか

今は見えてないんじゃないですか。

 

たぶん、君はうつむいたまま。

それとも横を向いているか。

もう長いこと君の笑顔を見てないんでしょう。

 

顔には他に目や口があるけど

耳や鼻は表情がわかりにくい。

 

目や口元だって愛しいはずなのに。

もう目や口元は思い出さないように

記憶の奥に封じ込めようとしてるのでしょうか?

表情が見えにくい耳や鼻だけでも

愛しいと思えるようにしたいのでしょうか。

 

いや、僕は最後のチャンスに賭けます。

 

 

忘れないで二人重ねた日々は

この世に生きた意味を越えていたことを

 

喧嘩もして仲直りもして

二人で夢を追い求めた日々を

「忘れないで」って言ってる。

 

それはとても尊い貴重な日々だったと。

 

これは君への言葉と同時に

自分に言い聞かせてる言葉でもあるのでは。

君のいないこれからを生きていくために。

 

 

君が思い出になる前に

もう一度笑ってみせて

冷たい風に吹かれながら

虹のように今日は逃げないで

 

この歌で気になったのは

歌の最後に出てくる

「今日は逃げないで」というところ。

 

虹って、見つけた時の感動もつかの間、

あっという間に消えてしまうし、

近づきすぎたら、

逆に、見えなくなってしまいますよね。

 

君はいつも虹のように

気が付くといなくなってたのでは。

僕からの愛情を

するりとかわしていた?

答えを出すのをずっと避けていた?

僕が追いかけると逃げていた?

 

ここで初めて

そんな二人の関係性が見えてきます。

 

今日は逃げないで

ちゃんと気持ちを聞かせてほしい。

僕の気持ちを聞いてほしい。

 

でもそんなことは

到底無理な要求だとわかってる。

 

せめて、あの日のような

「はみだしそうな笑顔」を見せてほしい。

たとえ「ふり」でもいいから。

 

横を向いてる君、

あるいはもう表情のない君に

笑ってみせてって請う勇気、辛さ。

 

辛いけどこれが最後のチャンス。

 

でも、

僕に微笑んでくれることは

もうないと、

心のどこかで悟っていると思います。

 

 

 

【歌の感想】

 

私がスピッツを知るきっかけとなった歌です。

どこかで流れていて

「君が思い出になる前に」というフレーズが

気になったのです。

 

昔から吉田拓郎「春だったね」という歌が好きで、

その中に

 

僕が思い出になる頃に

君を思い出にできない

(作詞:田口淑子 作曲:吉田拓郎

というフレーズがあります。

(いちいち出典が古い)

 

レコードショップで探してみたら

吉田拓郎とはまるで雰囲気の違う

若い4人組バンドでした。

そしてアルバム「Crispy!」を借りました。

私が初めて聴いたスピッツのアルバムは

「Crispy!」だったのです。

 

 

この「君が思い出になる前に」を

初めて聴いた頃は

別れを切り出した僕が

君に気を遣ってか、

「笑ってみせて」とか

「忘れないで」とか

君を思い遣るような形に

置き換えるようにしてる

ちょっとずるい歌かなと思いました。

 

でも、スピッツの歌をたくさん聴いていくうちに

実はそうじゃないんでは、と

思うようになりました。

 

特に「今日は逃げないで」というフレーズもあって。

 

結局僕は「君をつかまえておく」ことができなかった。

本当は「思い出にしたくない」んじゃないかと。

 

君の本心を得ようと追いかけ続け、

気まずくなった。

 

君にはそこまでの気がなかったのでしょうか?

それとも、

気持ちがはっきりしないから

僕が諦めたのでしょうか?

 

ただ一途で追いかけるだけの恋は

時に相手を傷つけてしまう。

 

 

優しくゆったりとしたメロディーだけど

冷たく寒く、辛い別れの歌ですね。

 

 

後の、「冷たい頬」(「フェイクファー」)は、

この時の、表現を変えた歌ではないかと思っています。

 

 

 

【今日の曲】「つゆのあとさき」(さだまさし)

 

 

こんにちは、トパーズです。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

「つゆのあとさき」 歌:さだまさし(1977年)

          作詞・作曲:さだまさし

 

 

この歌には、

考えてしまう箇所が

当初からいろいろありました。

 

 

※あくまで私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 

 

 

 

青文字は「つゆのあとさき」から抜粋

 

 

一人歩きを始める 今日は君の卒業式

このフレーズで始まり、

さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて

と続くこの歌は、

僕からの別れの意思を受け入れ、

健気に去っていく君を歌った、とも言われますが、

私にはどうしても、逆に思えるんです。

 

「さよならと僕が書いた卒業証書」は、

君からの別れの意思を僕が受け入れ、

それに応えた「さよなら」という意味かと。

 

 

僕の扉を開けて すこしだけ泪をちらして

折からの風に少し 心のかわりに髪揺らして

の君の描写は、

君の気持ちが微妙に揺れ動いているのがわかります。

 

君の細い指先に 不似合いなマニキュア

お化粧はおよしと 思えばいらぬおせっかい

君のマニキュアもお化粧も

君が少しずつ大人になっていく過程。

 

たしかに、化粧やマニキュアは

君には似合わないと思うし

僕の「好み」ではなかった。

 

だからといって、

それを止めさせようとしていた僕は

今思えば、身勝手で

余計なことをしていたなと思っている。

 

君には「僕」という存在がある以前に

「君自身」というものがあることを忘れていたか。

 

今更だけど・・・。

 

 

ごめんなさいと一言 わすれないと一言

これも、

「似合わないよという、私を思っての

 優しい忠告を守らず、

 至らない私でごめんなさい」

ではなくて、

「あなたの元から去るわがままをごめんなさい」

だと思うのです。

 

 

君は息を止めて 次の言葉を探してた

悲しい仔犬の様に 震える瞳をふせた

君はいろんな思いが込み上げてきたのでしょう。

 

僕は万感の思いで君を見ます。

きっとこの別れは、

「誰のせい」でもないのでしょう。

 

そんな君への

精一杯のはなむけの言葉が、

君に確かなことは もう制服はいらない

帰属先を表す制服に例えて

もう僕のもの(恋人)でいる必要はないよ。

これからは君の自由だと、

君の一人歩きを称えています。

 

 

めぐり逢う時は 花びらの中

ほかの誰よりもきれいだったよ

別れ行く時も 花びらの中

君は最後までやさしかった

このBメロの「花びらの中」とは。

満開の花びらを思い浮かべますが。

 

満開となる花のもとの、

この歌の「季節」が気になるところです。

 

 

イメージ

 

 

つゆのあとさきの トパーズ色の風は

遠ざかる君のあとをかけぬける

いわゆる「梅雨」の頃の繚乱たる景色は

思い浮かびません。

 

アジサイのイメージはなく・・・

他に花びらが舞うような花はないでしょうか?

 

ということから、

「花びらの中」は桜の花だと思います。

梅や桃の花もあるけど、淡い色の桜。

 

この時期の「つゆ」は、菜種梅雨ではないでしょうか。

 

天然石「トパーズ」色の風は、菜の花の黄色い風。

 

僕から旅立つ君を

トパーズ色の風が背中を押しています。

 

 

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた

  中略)

トパアズいろの香気が立つ

   「智恵子抄 レモン哀歌」(高村光太郎

 

 

レモン哀歌を読んでから、

トパーズ=レモン色というイメージがありました。

 

この「つゆのあとさき」の「トパーズ色」も

レモン色・黄色というイメージです。

 

だからきっと菜の花の色かな、と。

 

今では「ブルートパーズ」も人気ですが、

この当時はトパーズといえば黄色でした。

私も大好きな黄色の天然石です。

 

 

「僕」の元を離れていく君への歌だと思うので、

いわゆる「卒業」とは違うのでしょうが、

僕からの「卒業」とかけているのでしょう。

 

だから、季節は「春」に限らないかもしれませんが

上に書いたように、

どうしても春の時期とだぶってしまいます。

 

桜と菜種梅雨で、

季節は「春」ではないかと思います。

いずれにしても、春。

あ、それは・・・

 

 大宰府は春 いずれにしても春

      (「飛梅さだまさし

   この歌には、香しい梅の香りと

   春と言えどもまだ残る冷えと寒さと

   切ない緊張感があって、好き。

 

 

 

この歌(「つゆのあとさき」)が出た当時は、

桜はたしか4月の入学式の頃に咲いていましたが、

さださんは長崎県出身なので、

長崎は桜の開花が早いのかなと思っていました。

 

 

 

女の常套句

 

 

こんにちは、トパーズです。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

 

 

福岡はずいぶん日が長くなってきました。

 

寒さももう少しの辛抱。

 

一時期はなかった会合とかも再開されはじめて、

寒いのはもちろん、

着て行く服を考えるのが億劫だったことを思い出すこの頃。

 

 

 

昔から、女の常套句は

「着る服がない・・・」

らしいです。

 

男性からすると、

「クローゼットにあんなにたくさんあるのに?」

「こないだ何か買ったばっかりじゃないか?」

と不思議に思うのでしょう。

 

私は普段出かける服には特に悩まないのですが

『ここ』というときに着る服に困ります。

 

出かける目的や会う人、場所

その日の天候や体調・・・

もっと言えば、肌や髪の状態(ここらへんは自己責任)

 

どんな状況でも通用する

『これ!』という服(バッグや靴も含め)があれば

楽なんでしょうけど。

 

悩みに悩んで、結局、いつも似たような恰好になる。

誰も私の恰好なんて覚えてないだろうけど。

 

 

 

そして、私の場合、常套句として他に

「『これ!』というのがない」

というのがあります。

 

 

休日の丸一日かけて買い物へ出かけ

手ぶらで帰宅することしばしば。

 

夫「え、何も買わなかったの?」

 「靴探すんじゃなかったのか?」

私「『これ!』っていうのがなかった」

夫「何しに行ったんだ?」

私「当面今あるのを履いて、また今度見に行くわ」

夫「何回行っても同じだろ?」

たいてい、こんなやりとり。

 

どうしてもその日に見繕ってこないといけないものは

『とりあえず』なものを買って帰りますが

自分が納得できないものを買うのはちょっと・・・。

 

オンラインショップも見ますが

実際に見て触って試着したいと思うので

なかなか難しいです。

 

 

 

買い物(日用品ではなく)は一人でか、同性と行きます。

夫と行くと、時間とかいろいろ気を遣うんです。

感想を聞いても

「いいんじゃない」と適当に言われてる感じがする。

 

同性だと、

「やっぱり『あれ』のほうがよかったかな」とか

「『あれ』どこの店だったっけ?」とか

「似たようなの持ってなかった?」とか

「ちょっと微妙かな~」とか

辛辣に言ってくれるほうが私は好きなのと

行ったり来たり歩き回るから。

その途中で「いい感じ」のものを見つけたり。

 

夫が一緒だとこうはいきません。

 

 

夫の買い物の場合、私も同行するのですが、

夫「これにしようかな、とりあえず」

私「え、もっと他を見てみないの?」

夫「いいよ、これで」

という感じ。

夫が納得してるのならそれでいいんだけど。

 

 

昨秋に高松に帰省した際、

寒くなってきたので、

上に羽織るものを買いに行きました。

(何かと便利なゆめタウン

でも、『これ!』というものがなかったので

何も買わずに帰宅すると

父に、

「何も買わんかったんか?」

と驚かれました。

男の人と女の人は、やっぱり違うんですかね。

 

私が面倒なタイプなんでしょうか。

 

 

 

 

【勝手に解釈】スピッツの歌詞で気づくこと

 

 

こんにちは、トパーズです。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

 

スピッツの歌詞は難解だとよく聞きますが、

聴く人の心境や状況によって

いろんな解釈ができるように

かなり幅を持たせた言葉選びをされてるのが

難解だと思われている一因かと思います。

 

草野さんが伝えたいことは

本当は簡単な一つのことかもしれないけど

それを勘ぐられないように

幾重にもオブラートで包み、

綿菓子でくるくるフワフワにして

その甘さや曖昧さで

時には毒やトゲのある言葉で麻痺させて、

聴く人を煙に巻いているのかもしれないですね。

なかなか手強い。

 

そして、追いかけてなお叶わなかった

君への思いを

形を変え

表現を変え

気づかれないように

ずっと歌い続けているのではないでしょうか。

 

「君」はときに

自分自身であったり、

自らの夢や希望のようにも思われるので

スピッツの歌詞解釈は

何だかんだいって楽しいです。

 

 

 

ちょっとここで

今までスピッツを聴いてきた中で、

草野さんの表現の仕方に

「クセ」のようなものがあるように思い、

それらを「仮説」としてまとめてみます。

 

抜粋はいずれも、作詞:草野正宗スピッツ

 

 

 

※あくまで私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。

 

 

 

①「色」に意味付けしている?

 

今まで記事にしてきた初期のアルバム作から

それらしきものを抜粋してみました。

 

 ・「白」:希望を感じさせる、展望のある気分や状態

  「ミルク色」という表現もある。

 

   白い光に酔ったまま(「ヒバリのこころ」)

   白い花降りやまず(「プール」)

   ミルク色の細い道を (「恋のうた」)

   頂の白に思いはせる(「田舎の生活」)

   燃えろ!燃えろ!白い炎よ(「白い炎」)

   白い翼と白いパナマ帽(「ローランダー空へ」)

   

 

 ・「ピンク」:憧れの対象(女性)

 

   ほらピンクのまんまる(「海とピンク」)

   ピンクのサーフボードで(「波のり」)

 

  

  ・「空色」「青」:純粋無垢、未熟なもの

 

    空色のナイフを手に持って(「ビー玉」)

    蒼白い素顔があらわれた(「死神の岬へ」)

    わけも解らず青の時は流れて(「アパート」)

    ダークブルーの世界からこぼれた(「シュラフ」)

 

 

  ・「緑」:新しい門出や前向きに気持ちを切り替える様子

 

    淡い緑のシャツ着て(「五千光年の夢」)

    魔力の香りがする緑色のうた声(「ヒバリのこころ」)

    壁に描いた緑色のドアをあけて(「涙」)

 

 

  ・「赤」:自分

 

  ・「黄」:君

 

    真赤な月が呼ぶ 僕が生まれたところさ 

    黄色い月が呼ぶ 君が生まれたところさ

                 (「月に帰る」)

    どこへ流されていく 黄色い花

            (「胸に咲いた黄色い花」)

 

 

  ・「銀」「シルバー」:自分だけの秘密、願い事

 

    あの日のたわごと銀の箱につめて(「田舎の生活」)

    シルバーのビートルを見かけたんだ(「ナイフ」)

 

 

  ・「蜜柑色」「だいだい色」:思いが成就しそうな、

    確信に変わりそうなこと

 

    蜜柑色の満月が膨らむ午後6時に(「ナイフ」)

    だいだい色の太陽(「オーバードライブ」)

 

 

 

②意味を持たせている言葉がいろいろある?

 

  キラキラ:幸せ、(幸せな)未来

       という表現もある

  :命、心(「ころがる」という表現と共に使われたり)

  でこぼこ(ざらざら):困難、障害

  輪廻:定まってるもの(こと)、避けられないもの(こと)

  

など。

 

 

自分で勝手にそう思って

自分なりの「仮説」として

解釈のヒントにしています。

 

 

草野さんは歌詞について、

「死と性」をテーマにしていたこともあるそうです。

 

スピッツを聴きはじめた頃、

(私は「Crispy!」から聴きはじめて

 「フェイクファー」あたりで

 ファーストアルバムスピッツに戻り、

 順次聴いていった)

そんな草野さんのテーマなど知らず

自分が感じるまま勝手に想像していました。

 

あらためて草野さんの「死と性」というテーマの

フィルターを通して聴くと、

あら不思議、

確かにそう思えてくる・・・、

解釈が変わってきそうな歌もあります。

 

すごいですね、草野さんの歌詞の

その柔軟性というか汎用性というか。

 

 

ただ私はそのフィルターは使わず

(知らなかった期間が長いし)

自分が感じたまま、

気づいた「仮説」をヒントにしながら

聴いていってます。

 

私の解釈は

「異端説」かもしれないけど。

 

 

それにしても、

この『惑星(ほし)のかけら』までの初期のアルバム、

何とも独特ですね。

 

星新一のSF小説に曲を付けたような、

その歌一つひとつが

まるでジュブナイル小説(死語?)のような、

不思議な世界に入り込んだ気分になります。

 

この不思議な雰囲気は

これ以降のアルバムにも

まだまだ残ってる気がします。

(だんだん大人になっていってる感はある)

 

好みは分かれると思いますが

私は結構この世界観が好きです。

 

若い、伸びやかな草野さんの声も。