また君に会いたいとか

日々の備忘録

【勝手に解釈】スピッツの歌詞で気づくこと

 

 

こんにちは、トパーズです。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

 

スピッツの歌詞は難解だとよく聞きますが、

聴く人の心境や状況によって

いろんな解釈ができるように

かなり幅を持たせた言葉選びをされてるのが

難解だと思われている一因かと思います。

 

草野さんが伝えたいことは

本当は簡単な一つのことかもしれないけど

それを勘ぐられないように

幾重にもオブラートで包み、

綿菓子でくるくるフワフワにして

その甘さや曖昧さで

時には毒やトゲのある言葉で麻痺させて、

聴く人を煙に巻いているのかもしれないですね。

なかなか手強い。

 

そして、追いかけてなお叶わなかった

君への思いを

形を変え

表現を変え

気づかれないように

ずっと歌い続けているのではないでしょうか。

 

「君」はときに

自分自身であったり、

自らの夢や希望のようにも思われるので

スピッツの歌詞解釈は

何だかんだいって楽しいです。

 

 

 

ちょっとここで

今までスピッツを聴いてきた中で、

草野さんの表現の仕方に

「クセ」のようなものがあるように思い、

それらを「仮説」としてまとめてみます。

 

抜粋はいずれも、作詞:草野正宗スピッツ

 

 

 

※あくまで私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。

 

 

 

①「色」に意味付けしている?

 

今まで記事にしてきた初期のアルバム作から

それらしきものを抜粋してみました。

 

 ・「白」:希望を感じさせる、展望のある気分や状態

  「ミルク色」という表現もある。

 

   白い光に酔ったまま(「ヒバリのこころ」)

   白い花降りやまず(「プール」)

   ミルク色の細い道を (「恋のうた」)

   頂の白に思いはせる(「田舎の生活」)

   燃えろ!燃えろ!白い炎よ(「白い炎」)

   白い翼と白いパナマ帽(「ローランダー空へ」)

   

 

 ・「ピンク」:憧れの対象(女性)

 

   ほらピンクのまんまる(「海とピンク」)

   ピンクのサーフボードで(「波のり」)

 

  

  ・「空色」「青」:純粋無垢、未熟なもの

 

    空色のナイフを手に持って(「ビー玉」)

    蒼白い素顔があらわれた(「死神の岬へ」)

    わけも解らず青の時は流れて(「アパート」)

    ダークブルーの世界からこぼれた(「シュラフ」)

 

 

  ・「緑」:新しい門出や前向きに気持ちを切り替える様子

 

    淡い緑のシャツ着て(「五千光年の夢」)

    魔力の香りがする緑色のうた声(「ヒバリのこころ」)

    壁に描いた緑色のドアをあけて(「涙」)

 

 

  ・「赤」:自分

 

  ・「黄」:君

 

    真赤な月が呼ぶ 僕が生まれたところさ 

    黄色い月が呼ぶ 君が生まれたところさ

                 (「月に帰る」)

    どこへ流されていく 黄色い花

            (「胸に咲いた黄色い花」)

 

 

  ・「銀」「シルバー」:自分だけの秘密、願い事

 

    あの日のたわごと銀の箱につめて(「田舎の生活」)

    シルバーのビートルを見かけたんだ(「ナイフ」)

 

 

  ・「蜜柑色」「だいだい色」:思いが成就しそうな、

    確信に変わりそうなこと

 

    蜜柑色の満月が膨らむ午後6時に(「ナイフ」)

    だいだい色の太陽(「オーバードライブ」)

 

 

 

②意味を持たせている言葉がいろいろある?

 

  キラキラ:幸せ、(幸せな)未来

       という表現もある

  :命、心(「ころがる」という表現と共に使われたり)

  でこぼこ(ざらざら):困難、障害

  輪廻:定まってるもの(こと)、避けられないもの(こと)

  

など。

 

 

自分で勝手にそう思って

自分なりの「仮説」として

解釈のヒントにしています。

 

 

草野さんは歌詞について、

「死と性」をテーマにしていたこともあるそうです。

 

スピッツを聴きはじめた頃、

(私は「Crispy!」から聴きはじめて

 「フェイクファー」あたりで

 ファーストアルバムスピッツに戻り、

 順次聴いていった)

そんな草野さんのテーマなど知らず

自分が感じるまま勝手に想像していました。

 

あらためて草野さんの「死と性」というテーマの

フィルターを通して聴くと、

あら不思議、

確かにそう思えてくる・・・、

解釈が変わってきそうな歌もあります。

 

すごいですね、草野さんの歌詞の

その柔軟性というか汎用性というか。

 

 

ただ私はそのフィルターは使わず

(知らなかった期間が長いし)

自分が感じたまま、

気づいた「仮説」をヒントにしながら

聴いていってます。

 

私の解釈は

「異端説」かもしれないけど。

 

 

それにしても、

この『惑星(ほし)のかけら』までの初期のアルバム、

何とも独特ですね。

 

星新一のSF小説に曲を付けたような、

その歌一つひとつが

まるでジュブナイル小説(死語?)のような、

不思議な世界に入り込んだ気分になります。

 

この不思議な雰囲気は

これ以降のアルバムにも

まだまだ残ってる気がします。

(だんだん大人になっていってる感はある)

 

好みは分かれると思いますが

私は結構この世界観が好きです。

 

若い、伸びやかな草野さんの声も。