また君に会いたいとか

日々の備忘録

【勝手に解釈】「ナイフ」(スピッツ)

 

 

こんにちは、トパーズです。

 

 

スピッツのボーカル草野マサムネさんが、

新型コロナに罹患されたという記事を読みました。

 

ただでも喉を使うお仕事ですから

咳や喉痛等あったら大変でしょうから、

しっかり休んでお大事にされてほしいと思います。

メンバーやスタッフの方々もお大事にされてください。

 

草野さんの素敵な歌声を

ずっとずっと待っていますよ!

 

 

 

ということで、

浮遊感のある歌声が聴ける歌、

「ナイフ」(作詞・作曲:草野正宗は、

スピッツのミニアルバム

『オーロラになれなかった人のために』(1992年)の

3曲目に収録されています。

 

 

 

☆気弱な僕の強気な願望

 

 

※あくまで私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。

 

 

 

君を繋ぎとめるために

気弱な僕にできること

 

すっごいデザインのアクセをあげる

君にぴったりだから!

絶対似合うから!

だからどこにも行かないで・・・

 

・・・なんて恥ずかしくて言えないから

過激な言葉でごまかすのさ

 

 

 

 

 

 

イメージ画像



 

 

歌詞を少しずつみていきます。

 

 

君は小さくて 悲しいほど無防備で

無知でのんきで 優しいけど嘘つきで (*)

 

ここ、この冒頭の2行は

全て「君」のことですよね。

 

君や、君と僕の関係性の全てを

さらりと語っていますよね。

 

「小さくて」:小柄とか、年が若いということではなく

何としても自分が守らなければならない、

庇護下に置いておきたい、

極端に言えば、自分の監視下に置いておきたい、

君は何とも心もとない存在。

 

早い話が「自分のものにしたい」ってことか!

 

 

「悲しいほど無防備」:君は誰かに声をかけられると

ふらふらと付いて行ってしまい

いつの間にかいなくなってしまうんでしょうね。

 

lovetopaz.hatenablog.com

 

きっと誰に対しても優しくて、

同じ顔を見せているのでしょう。

僕のハラハラする気持ちを知ってか知らずか。

 

僕は居てもたってもいられない。

 

でも、

無防備って、僕からしたら無防備かもしれないけど

からしたら「自由」ってことですよね。

 

君にとって僕はその程度なのかもしれませんね。

 

 

「無知で」:そんな君は僕の気持ちなど少しもわかっていない。

僕がどんなに焼きもちをやいても心配しても、

少しも気にしていない様子です。

 

 

「のんきで」:待ち合わせには平気で遅れたり、

約束を守らなかったり。

それに、他の人に盗られてしまうんじゃないかと

いつもハラハラドキドキしてる僕の気持ちなど

まるで気にしていないようです。

 

 

「優しいけど」:君は僕に対して、何も怒ったりしません。

僕のわがままもさらっと許してくれるのです。

まるで僕のことなど気にしていないかのようです。

 

 

「嘘つき」:君は平気で嘘をつきます。

それは悪意のある嘘ではなく、

僕を傷つけないような嘘です。

僕にはそれが痛いほどわかるので、

嘘ではなく本心を見せてほしいと思っています。

 

僕には君が何を考えているのかわからないし、

もっと真剣に僕と向き合ってほしいと思ってるのです。

 

いやいや、僕の片思いではないのですか?

 

 

もうすぐだね 3月の君のバースデイには

ハンティングナイフのごついやつをあげる 待ってて (※)

 

数多のライバルや、

君の心変わりを促すような社会の掟から

君を守るための武器として

君には強力なナイフが必要だと焦っているのでしょうか?

 

焦ってるのならすぐにあげればいいものを

わざわざ3月の君のバースデイまで待つんですね。

 

 

君がこのナイフを握りしめるイメージを

毎日毎日浮かべながらすごしてるよ

 

この2行から想像するのは、

この「ナイフ」はひょっとして

アクセサリーや時計のような

身に着けるものではないでしょうか?

 

僕の気持ちを表すために、

そして君が僕を選んでくれるように。

 

あえてキャッチーな表現で

インパクトを与える。

 

草野さんの歌詞によく見られます。

 

強引な行動に出られない

気弱な僕が妄想してるのでしょう。

 

「指輪をあげるよ」とか、

照れ臭いし歌いにくいのでしょう。

 

だから3月のバースデイに贈ろうとしているのです。

 

誕生日プレゼントだという大義名分を得るために。

 

 

ちょっと偏執狂のようなストーカーのような

怖さ、不気味さもありますが、

それは僕に自信がないからでしょう。

 

君がその「ナイフ」を

受け取ってくれるかどうかもわからない不安があるのです。

 

 

 

目を閉じて不完全な部屋に帰るよ

いつになっても 晴れそうにない霧の中で

 

「不完全な部屋」という表現が、

僕の自信のなさを表していると思います。

 

君が受け取ってくれないかも・・・

僕の気持ちを受け入れてくれないかも・・・

 

僕のこの「思惑」が成功すれば

幸せな日々を送れるだろうけど、

成功するイメージが湧かないのか、

自信がないのか、

未来は「不完全」で、「霧の中」なのです。

 

 

果てしないサバンナを行く しなやかで強い足で

夕暮れのサバンナを行く ふり向かず目を光らせて

 

この部分は僕の妄想・願望だと思います。

 

僕の望みは、

「しなやかで」:俊敏で速いチーターのような足と

「強い」:獲物を捕らえる強靭なライオンのような足を

併せ持った、サバンナじゃ無敵の存在。

どこまでも広い世間を悠々と渡っていける。

 

周りを気にすることもなく、

過去を振り返ることもなく、

先行きが暗く不自由な状況になっても

突き進んでいける。

怖いものなしだ。

 

サバンナを行くから「ハンティングナイフ」かな?

「僕のもの」だというしるしに

君に身に着けてほしいんですね。

 

 

 

血まみれの夢許されて心が乾かないうちに

サルからヒトへ枝分かれして ここにいる僕らは

 

ずっと渇望していた夢が叶うときがくる。

 

アルバム「スピッツに収録された「ビー玉」によると

僕は「空色のナイフ」を手に持っています。

その、見せかけだけのおもちゃのようなナイフで

「真赤な血の海をとび越えてきた」と言ってます。

 

「空色のナイフ」は凶器ではなく

自分を守るバリアのようなもの、

無器用ゆえに身構えた僕の心。

 

lovetopaz.hatenablog.com

 

 

「空色のナイフを手に持って」

「真赤な血の海を飛び越えて」きたけれど、

「僕は狂っていたのかな」と自問していた僕の夢が

やっと叶うのです。

 

生まれるずっとずっと前から

僕たちは結ばれる運命だったんだから。

 

でも・・・、ちょっと思い込みが過ぎやしませんか?

 

 

 

蜜柑色の満月が膨らむ午後6時に

シルバーのビートルを見かけたんだ20号で

 

この部分は一番よくわからないところです。

 

3月、午後6時、20号、

何かキーワード的に効果的に

これらの数字を使ってるのでしょうか。

よくわかりません。

 

「君」を表す月が「満月」で黄色に膨らんで輝いていた、

というのは

もう君の心は僕に対する思いで膨らんでいるという意味?

 

「銀色の」「ビートル」

何か幸運の目印なのでしょうか?

 

「20号」の部分は、

歌詞カードでは国道の表示になってるんですよね。

だから国道20号なのでしょう。

 

国道20号で見かけた意味は?

これもよくわかりません。

 

夕方になって活動し始めるカブトムシ(「ビートル」)みたいに、

僕も行動を起こすよってこと?

 

午後6時に黄色い満月のもと、国道20号線であの車を見た、

ってことで、

夕刻に

君のような黄色い満月が昇っていたし、

ラッキーな車を見たからきっと大丈夫、

僕の思惑はきっとうまくいく、

ってことかな?

 

夕暮れのサバンナを悠々と歩くイメージと

満月が膨らむ夕刻に、

メスを求めて活動を始めるカブトムシみたいに、

何だか、うまくいきそうな「気がするぅ~」

って感じ?

 

 

今度こそ何かいいことがきっとあるだろう

いつになっても 晴れそうにない霧の中で

 

「今度こそ」「きっとあるだろう」

とまで言ってるので、

今までいいことがなかったんでしょうね。

うまくいくことがなかったんでしょうね。

 

だから強力な意思表示となるような

インパクトある(ないものかもしれないけど)

指輪とかピアスとかを贈って

身につけてもらうことで

君を邪悪な(邪魔な)ライバルたちから引き離し

僕のものにするのだ!!!

という強気な願望だと思います。

 

さて、霧は晴れるのでしょうか?

「ナイフ」は君に渡るのでしょうか?

 

(*)(※)くりかえし

 

 

 

 

【歌の感想】

 

「ナイフ」なんて題の歌、

あまりないんじゃないですか?

 

しかも歌詞もいろいろ怖い感じで意味深で、

いかようにも解釈できそうで。

 

スピッツの歌ってだいたい解釈の幅が広そうだけど

これは聴く人に「なんか危ないぞ」的な感じを与えそう。

 

でもそれが草野さんの思惑です。

 

どういうこと?って訝しんで聴く人を前に

本人は涼しい顔でしれっと歌ってそうです。

 

しかも何かに取り憑かれたように。

 

浮遊してるようなイントロ。

何かに憑かれてるようなボーカル。

 

聴く人は取り憑かれたように

草野ワールドに嵌っていきます・・・。

 

なんてね。

 

 

「ナイフ」はたぶん、身に着ける物。

 

「ごついやつ」だから、

かなりインパクトあるデザインかな?

それとも「ごつい」と言ってるだけで、

実はシンプルなものだったりして。

 

 

インパクトのある歌詞でボソボソと

うまくいくか自信ないけど

うまくいくと無敵になれるゾ!的な

妄想の世界を歌っています。

 

君に対して「ナイフをあげる」とか

脅しのようなセリフを吐いていますが

気弱な僕ができる精一杯の強がりなんでしょうね。

 

 

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。