また君に会いたいとか

日々の備忘録

ドラマ「ハヤブサ消防団」最終回は密度の濃い回だった!

 

 

こんばんは、トパーズです。

いつも読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

ドラマ「ハヤブサ消防団」が

14日で終了しました。

 

毎回続きが楽しみなドラマでした。

 

なんと、怒涛の最終回でしたね。

 

掘り下げるところが

まだまだたくさんあると思っていたから、

最終回の1回で、

どうやって決着をつけるのか謎でした。

 

住職は味方ではなかったのか? とか、

写真の女性の正体は?

白髪の老女の正体は? 等

気になるところ満載でしたが、

それらの謎は回想シーンで解決。

 

そして、難しいはずの彩の「洗脳」は

儀式の日の数時間で解かれたようです。

 

カルトの教えを信じて疑わない人を「改心」させるのは

至難の業、とても時間がかかるということを

聞いたことがあるので、

あの短い(と思える)時間で考えを改めたことに驚きました。

 

「洗脳」というほどの状態でもなかったのかもしれません。

それは、彩の心に「迷い」があったからかもしれません。

 

そもそも、

支配したいだけの人間なら、

はなから宗教なんて信じていないでしょうし。

 

 

 

主人公太郎がハヤブサの町になじんでいく様、

消防団の一員としての自覚ができていく様、

彩が理不尽な経験から教団に傾倒していく様、等が

とても丁寧に描かれてきただけに、

最終回の

教団の仕業を暴くこと、

彩を教団から離れさせること、

教団をハヤブサの町から撤退させること、

等のヤマとなる部分は

回を分けて

もう少し丁寧に描いてもよかったのではと思いました。

 

急ぎ足な感じが否めなかったけど

回数に限りがあるドラマでは

仕方ないことでしょうね。

 

そういう意味でとても密度の濃い回だったので

最終回だけで長編を観た気がしました。

 

原作は読んでいないので

ドラマの展開がどうだったのかはわかりませんが。

 

 

 

個人的には、

他にも気になるところがありました。

例えば、

写真の女性の母親は誰の「妾」だったのか?

苗字が同じ人たちは、本当に無関係なのか? など。

そのあたりも、事件に関係してるのでは、と

思っていたからです。

 

どうやら関係してなかったようですね。

 

 

 

このドラマで、

人の弱みや悩みにつけこんで

弱っている心にすっと入り込み、

最終的にその人の心を支配してしまう

カルトと呼ばれる宗教の怖さを

改めて感じました。

 

そしてその触手は

普段から私たちの身近に存在していて

誰もが容易にはまってしまう危険性を持っていること。

 

弱みに寄り添ってもらえた、

痛みをわかってもらえた、と

純粋な心でいつの間にか信者になってしまう人は

何も特別な人ではなく、ごく普通の人であること。

 

 

 

そんな危険な教団がハヤブサから撤退して

よかったよかった、めでたしめでたしの

綺麗ごとで終わらせていないところが

いいと思いました。

 

残った教団の信者が

新たな信者を誘うべく

街で声をかけていましたね。

 

いつの世も、

悩みを抱えてる人はいて

今日も街のどこかで

そんな人の弱みにつけこんで

悩みを聞いてあげてる人たちがいる。

 

それが現実。

 

けれど、

人は皆、失敗や挫折を経験したり、

弱さがあるのが当たり前、

それが人間。

それを認めて終わらせているところもよかった。

 

 

 

ハヤブサの、きれいで懐かしさを感じる景色と

登場する人たちの温かいやり取り、

いろんなことがあったけど、

簡単に崩れたりしない消防団員の結束力に

ほっと慰められるお話でもありました。