また君に会いたいとか

日々の備忘録

【有田陶器市】私の楽しみ方

 

 

こんにちは。

備忘録UP中のトパーズです。

 

 

今年も【有田陶器市】の季節がきました。

ゴールデンウィークと秋の2回開催されますが、

ゴールデンウィーク時が盛大で有名です。

コロナ禍で中止になっていましたが、

昨年から再開されたようです。

 

 

www.arita-toukiichi.or.jp

 

 

 

福岡に来てからほぼ毎回行っていますが、

コロナ禍明けの昨年は行けませんでした。

今年は行けるかどうか、今のところ未定です。

 

 

 

そこで、過去の経験から

私なりの楽しみ方を紹介します。

(コロナ禍が明けてから行ってないので、

 最新の状況と違っているかもしれません。)

 

 

 

 

その前にちょっとだけウンチクを!

「『陶器』市」だけど、                                         

  有田焼は『磁器』!

「土もの」というイメージの『陶器』に対し、

『磁器』は「石もの」です。

 

大まかに言うと『磁器』は、

「陶石」を原料として焼かれ、表面がつるっとした白い器です。

箸で器の縁をたたくと(行儀が悪いとされる行為)、

「ちん!」と高い音がします。

代表的な磁器として、有田焼・九谷焼瀬戸焼等があります。

 

有田焼

 

 

土のぬくもりが感じられる陶器には、備前焼信楽焼等があります。

 

信楽焼

 

有田周辺では昔から『磁器』が生産されてきました。

17世紀に有田で良質の陶石(磁石)が産出されることがわかり、

この地で磁器(有田焼)が誕生したそうです。

陶器市会場の近くには今も磁石場の跡があります。

 

17世紀当初は、奨励した鍋島藩によって

その技術は門外不出とされ、堅く守られていたそうです。

人の出入りを厳しくチェックしていた「関所」跡が

今でも残っています。

やがてその技術の漏えいとともに、

磁器は日本各地に広まったそうです。

 

そういう歴史をみると、有田焼は磁器の元祖であり、

独特の色合いや美しい文様に触れることができるのは、

とても貴重で嬉しいことだと思います。

 

『陶器』と『磁器』の違いやその歴史を少しでも知っていると、

器を見る楽しみが増えると思います。

私は最初、何も知りませんでした・・・。

 

 

 

 

ここから本題!

①何か素敵な器を探すとき

 有田陶器市に最初に行った目的はこれでした。

 軒を連ねる各店に、たくさんの器があります。

 しかも「陶器市価格」の赤札です。

 一軒一軒、丁寧に見ていきました。

 が、すぐヘトヘトに。

 腰を下ろして休憩してから再開したものの、

 時間ばかり過ぎて見きれません。

 

 消化不良な感じで帰途に。

 

 後で確認すると、

 陶器市会場のわずか五分の一ほども見てなかったのです。

 見て回ることにエネルギーを注ぎ過ぎていました。

 陶器市のエリアをくまなく見て回るのは、

 一日ではとても無理です。

 

 

 そこで、何か素敵な器を探したいという漠然とした目的には、

 エリアを絞ることをおすすめします!

 会場に着くとエリアマップがありますが、

 HPでもエリアマップ等を見ることができます。

 「今回は○○通りを重点的に!」というふうにすると、

 少しでも効率よく見られると思います。

 

 いいなと思う器があったら、

 エリアマップのお店の場所に、

 銘や値段等を記入しておきましょう。

 後で、

 「あの器どこにあったっけ?」

 「あのとき見た器、いくらだったっけ?」

 などとなったとき、

 探しやすくて助かります。

 またいちから探すのは至難の業です。

 来た道を器を探しながら戻るという失敗を何度かしました。

 

 

②目的のものを探す

 陶器市に行くようになって何年か経った頃。

 割れた器と同じものを探しに行きました。

 5客揃いの器の1客が割れてしまったためです。

 その器の窯元に直行しました。

 持参した割れた器をお店の人に見てもらうと、

 なんと、その器はもう作られていないとのこと。

 作ることのできる職人さんが、もういないそうです。

 残念でしたが、そういうお話を聞けたのは、

 とても貴重な経験でした。

 もう作られていないことを知らなければ、

 出かけた先でつい探していたでしょう。

 同じような目的で陶器市に行く人もいると聞きます。

 また、同じ器を追加で購入する人もいるでしょう。

 器を持参しなくても、スマホに撮っておけば

 探すときに便利です。

 

 窯元や購入したお店がわかっていれば、

 探し回ることもなく効率よく見られます。

 違うシリーズや色違いを発見したりということも楽しいです。

 また、目当ての窯元があれば直接そこに行けばいいので

 探し回ることがなくて楽です。

 深川製磁香蘭社等の有名どころは、とても混みあいます。

 

③器以外を楽しむ

 有田周辺は磁器の発祥の地ということで、

 煙突が立つ独特の町並みが楽しめます。

 壮観な磁石場跡。

 作陶の目隠しだったともいわれるトンバイ塀。

 往時の賑わいが感じられる洋館や町屋。

 磁器美術館やギャラリー。

 有田ならではの景観が楽しめておすすめです。

 

 

 上の写真は、陶器市会場近くの陶山神社に向かう途中のもの。

 参道をJR佐世保線が横切っている珍しい神社です。

 遮断機がないので横断に注意が必要です。

 2014年11月に訪れたときのものです。

 

 

④器で食を楽しむ

 疲れたりお腹がすいてくると、

 各所に設置されている休憩所で一息つけます。

 いろいろな出店があって、軽食やスイーツを楽しめます。

 持参のおむすび等を食べたりもできます。

 

 また他に、器のお店の奥にカフェスペースがあったり、

 店舗として飲食店が点在しています。

 そこではほぼ、有田焼の器で提供されるようです。

 素敵な器に出会える場です。

 とても手の届かない値段の器でお茶を楽しめたり。

 陶器市ならではの楽しみ方だと思います。

 

 

以上が私の楽しみ方です。

参考になれば嬉しいです。

 

陶器市期間中は人出が多く、

イベント等もたくさん開催されていると思うので

普段は見られない発見があると思います!

 

また期間中は会場内をシャトルバスが運行されているので

(なかったらごめんなさい)

離れた場所の移動も楽になります。

 

 

陶器市での写真をUPしたいと思いましたが、

買い物中の写真がないのです!

買い物に夢中のあまり、

お店や器の写真を撮ってなかったのでしょう。

買い物中でない?写真を次回UPしたいと思います。