こんにちは、トパーズです。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
雨の日が続きますね。
昔から「雨の○○」という歌は多かったですね。
洋楽の邦題にも多く使われています。
雨は一般的な気象現象でありながら
人の心に響く何か特別なものを持ってるんでしょうね。
ご紹介するのは、「雨と僕の話」（作詞・作曲：清水依与吏）。
「雨と僕の話」は、back numberの６枚目のアルバム
「 MAGIC 」（2019年）に収録されています。
back numberの歌によく登場する「僕」の、
ちょっと情けない（私の勝手なイメージ）別れの歌です。
歌詞を少し抜粋します（以下、作詞・作曲：清水依与吏）。
雨の交差点の奥に
もうすぐ君が見えなくなる
おまけのような愛しさで呼び止めても
傘を叩く音で届かないだろう
交差点を渡っていく君と、手前にいる僕との距離が
少しずつあいていくのがわかります。
それは物理的な距離だけでなく、
心の距離・心理的な距離でもあるのは明白です。
僕は追いかけていないどころか、
「待って！」とすら言えてないのです。
言っても無駄なくらい
君の決意が固かったのでしょうか。
無意味だと痛いほど納得していたのでしょうか。
雨の音が大きすぎた？
雨の音は僕の心の涙の音、
というかわいいレベルを通り越して、
心の中で思い出も何もかもが壊れていく、
大きな失意・落胆で
声も出なかったのかもしれませんね。
出たとして、君にはもう届かなかったでしょう。
終わったのさ ただ 君と僕の話が
エンドロールは無い あるのは痛みだけ
二人の関係は、エンドロールもなく、
あっけなく幕が下りたようです。
ついに呆れられるまで
直らないほど馬鹿なのに
君に嫌われた後で
僕は僕を好きでいられるほど
阿呆じゃなかった
君にとっては「直してほしい」ことが
僕にはさほど重要じゃないと思ってたんでしょうか。
君の希望に真剣に向き合ってなかったのでしょうか。
君は我慢を通り越して、呆れてしまったんですね。
後悔しても後のまつりです。
失って気づく大切なもの・・・
「馬鹿」だけど「阿呆」じゃなかった・・・
気になりますが、
せっかくの雨と僕の話の風情がなくなってきそうなので、
細かくは考えません・・・
今となれば ただ ありきたりなお話
言葉にはできない そう思っていたのに
終わったのさ ただ 君と僕の話が
エンドロールは無い あるのは痛みだけ
今となれば「ありきたりな」話だと言えよう。
それはただ「君」と「僕」の話でしかなく、
それ以上でもそれ以下でもない。
そしてそれが終わっただけ。
失意と後悔を残して幕を閉じただけ。
二人が共にいた日々は、
過ぎていく日々の中の
ただの一部分でしかなくなった。
僕の諦観が悲しいですね。
降りしきる雨が余計に辛さを増します。
「バチェラー・ガール」（稲垣潤一 1985年）にも
同じような風景があります。
どしゃぶりに 消えてゆく
君の強い背中 きっときっと
忘れるさ
「雨と僕の話」とは、
君が去ってく経緯は違うでしょうが、
どちらも、
去ってく「君」を雨の中
ただ見送るしかない「僕」がいます。
作曲者の大瀧詠一もセルフカバーしています。
