こんにちは、トパーズです。
「雨のステイション」は、荒井由実の3枚目のアルバム
「 COBALT HOUR (コバルトアワー)」(1975年)
に収録されています。
このアルバム「 COBALT HOUR (コバルトアワー)」は、
昔から初夏のイメージなのですが、
この「雨のステイション」という曲は
まだ梅雨が明けきらない、
じめっとした時期にぴったりなのです。
夏の到来を前に、
ちょっと感傷的な気分にさせる、
楽しい夏という季節の前に、
逸る心を牽制するような
そんな大事な役割の曲なのです(←独断)。
当時の若い私には
夏はワクワクと開放的な気分になる季節だったのです。
今のように酷暑ではなく、
からっと気持ちいい暑さだったのです。
ということで、歌詞を少しご紹介します。
(作詞・作曲:荒井由実)
新しい誰かのために
私など思い出さないで
この歌の私を引き付けるところは、
気怠いイントロのあと
「新しい」という歌詞で始まるところです。
「新しい」という前向き的な?ワードが来たかと思うと
「誰かのために」と続きます。
え?、第三者の存在?
私はまだ子供でしたが、
その言葉の持つ意味の落差に驚きました。
そして、
「私など思い出さないで」という辛い文言が・・・。
これで別れの歌とわかるのです。
(作詞・作曲:荒井由実)
六月は蒼く煙って
なにもかもにじませている
雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう
肌寒い雨の駅で
ぼーっと
人の流れや記憶の先に吸い込まれそうになる感覚。
駅にいると、
よく頭の中を流れる歌でもあります。
昔は、夏に向かう前に
ふと立ち止まるような気持ちで聴いていましたが、
最近では暑い夏が苦手になってきたので、
しっとりとした情感にひたっていたい気持ちで聴いています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。