また君に会いたいとか

日々の備忘録

【勝手に解釈】:「月に帰る」(スピッツ)

 

「月に帰る」(作詞:草野正宗、作曲:三輪徹也)は、

スピッツのデビューアルバム『スピッツ』(1991年)の

5曲目に収録されています。

 

 

☆愛した人とは離れ離れになる定めだった

 

 

※あくまで私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。

 

 

歌詞を少しずつ見ていきます。

 

 

真赤な月が呼ぶ 僕が生まれたところさ

どこだろう

黄色い月が呼ぶ 君が生まれたところさ

僕=真赤

君=黄色 というイメージがあるようです。

僕と君は別の星で生まれたようです。

色の違う二つの月とか、

それがどこかわからないなど、

ちょっとSFチック、ファンタジーですね。

 

湿った木箱の中で

めぐり逢えたみたいだね

「湿った木箱」はたぶん地球

決まり事や制約も多い狭い箱庭のような地球で

僕たちは偶然にもめぐり逢えたのです。

 

今日の日 愉快に過ぎていく

もうさよならだよ 君のことは忘れない

僕たちは楽しく過ごしている

でも、もう別れないといけない

僕たちはずっと一緒にはいられないみたいだ

 

真赤な月が呼ぶ 誰も知らない遠くで

光っている

黄色い月が呼ぶ 誰も知らない遠くで

違う星に生まれた僕たちは

どうやら出会ってはいけなかったみたいだ

「呼ぶ」というのは警告かな?

住むべき世界が違ってたのかもしれない。

 

ほどけた 裸の糸で

めぐり逢えたみたいだね

「ほどけた裸の糸」が気になるところ。

僕たちを巡り合わせた糸は弱くて脆く、

結ばれてないからほどけてしまう

僕たちは出会ってはいけないなんて何も知らず

純粋な心でめぐり逢った

でもどんなに手繰り寄せても

二人が結ばれることはない

 

今日の日 綺麗に過ぎていく

もうさよならだよ 君のことは忘れない

出会ってはいけない運命なのに

二人は諍いもなく過ごしている

でも、もう一緒にいてはいけないんだ

この不条理になす術もない

でも君のことはずっと忘れない

 

 

 

 

 

 

【歌の感想】

夢の中のような、幻想的な歌です。

実際、夢うつつかもしれません。

 

「月に帰る」というのは「別れ」なのでしょう。

 

出会ってはいけない定めなのに出会った。

出会ったことも定めだったのでしょうか。

駆け引きもない素の心で出会った二人。

でも糸ははじめから切れていて、

永遠に結ばれることはない。

離れ離れになる運命。

それらはすべて生まれる前から決まっていた定め。

 

そうやって自分を納得させようとしているかのようです。

そうしなければならないくらい、

離れがたいのでしょうね。

辛い現実に打ちひしがれ、

自分ではどうすることもできない悔しさもあるのかも。