こんにちは、トパーズです。
いつも読んでくださって、ありがとうございます。
8月も終わり、9月が来ました。
朝晩は少し涼しく感じることもありますが、
日中はまだまだ暑く、
残暑と言える感じじゃないです。
今年はあまりに暑くて、
夏の空気を楽しむ余裕もありませんでした。
夏の終わりに、海を感じる歌をご紹介します。
ご紹介するのは、「 La Mer (ラ・メール)」(1946年)
フランスの歌手シャルル・トレネが作詞・作曲した
シャンソンです。
初めて聴いたのはずいぶん昔で、何かのBGMでした。
「曲」のみで、なんてきれいなメロディーだろうと思って
ずっと頭に残っていました。
しばらくして、「詞」付きで歌われているのを聴きました。
それが、ダリダの歌う「ラ・メール」でした。
この歌は、フランスの歌手シャルル・トレネが発表した後
いろいろな歌手にカバーされてきたようで、
ダリダもその一人だったようです。
フランス語はよくわからないので、
詞や和訳を書くことはできませんが、
南フランスの海辺の様々な景色を
憧憬をもって歌った歌詞のようです。
曲自体はシンプルなのですが、
転調を繰り返し、
強弱も繰り返し、
そこが、海の様々な情景を
私に思い起こさせます。
ダリダの低音で落ち着いた歌声も好きです。
最初に聴いた頃には、
北フランスの荒涼とした海を想像していましたが、
歌詞は、南仏の入り江の、穏やかな海のようですね。
この歌に英語の詩をつけたものが
「 Beyond the Sea (ビヨンド・ザ・シー)」で、
アメリカの歌手ボビー・ダーリンが歌っています。
ディズニー映画「ファインディング・ニモ」で使われているので
ご存知の方も多いと思います。
私はこの映画で「ビヨンド・ザ・シー」を聴いて、
「あれ? 「ラ・メール」じゃないの?」と気づきました。
ダリダはこの歌以外にも
「あまい囁き」や「ラスト・ワルツ」等
素敵な歌をたくさん歌っています。
私が最初にこのダリダの「ラ・メール」を聴いたとき、
穏やかな海というより、
白い波が押し寄せる寒々とした海をイメージしたのは、
ダリダの落ち着いた低音のせい
だけではなかったのかもしれません。
彼女は1987年に過量服薬で自ら命を絶っています。
54歳だったそうです。
私が初めてダリダの歌を聴いて心打たれていた頃は、
彼女の心の内など知る由もありませんでした。