また君に会いたいとか

日々の備忘録

【勝手に解釈】:「スカーレット」(スピッツ)

 

「スカーレット」(作詞・作曲:草野正宗)は、

スピッツの15作目のシングル曲で、

8作目のアルバム『フェイクファー』(1998年)の11曲目として

アルバム用にリミックスされて収録されています。

 

現在放映中のドラマ『silent』(フジテレビ)の中で、

想がCDの歌詞カードを読んでいた歌。

 

 

 

ただ守り続けてほしい、

   君といられるように

 

 

※あくまで私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。

 

 

歌詞を少しずつ見ていきます。

 

 

離さない このまま時が流れても

ひとつだけ 小さな赤い灯を

守り続けていくよ

喜び 悲しみ 心ゆがめても

寒がりな二人を暖めて

無邪気なままの熱で

この部分がサビで、サビ始まりの歌だと思います。

「赤い灯」は、「君」であり「二人のささやかな幸せ」

そして、いわゆる「灯」

時に心穏やかでない時もあるかもしれないけど

守り続けていきたい、だからお願い

 

「寒がりな二人」は、

周りから理解されない、良く思われてないという意味?

相思相愛ではないということ?

「無邪気なままの熱」は、大きな炎ではなく、穏やかな炎?

それとも、何も知らず純粋に守ってほしいということ?

 

 

乱れ飛ぶ声にかき消されて

コーヒーの渦に溶けそうでも

ゆらめく陽炎の向こうから

君が手を伸ばしたら

これがAメロ

二人は世間の風当たりが強いような関係かもしれません

世間の荒波に挫けそうになっても

君がいてくれさえすればいい

でも「陽炎の向こう」にいる「君」は、

消えたり現れたりで、

いつもそばにいるわけじゃなさそうです

 

離さない 優しく抱きしめるだけで

何もかも忘れていられるよ

ほこりまみれの街で

君がいてくれれば大丈夫

お互いの心を確かめ合えさえすれば

どんな困難も忘れていられる

どんなに風当たりが強かろうと

 

 

誰にも言えずに夢見ていた

くずれ落ちそうな言葉さえ

ありのまますべてぶつけても

君は微笑むかなあ

ここの部分があまりにも切ない

二人の関係があまりに儚いのか?

世間では認められない関係なのか?

「誰にも言えずに」なので、周りに言えないのだ

「くずれ落ちそうな言葉さえ

口にすればたちまち、

君との関係が全て壊れてしまうのかもしれない

口にすると君を困惑させてしまう不安

きっとたわいない言葉なんだろうけど

そんな言葉さえ発せられないでいる

「ありのまますべてぶつけても

君は今は微笑んでくれてるけど

思いの全てをぶつけても

変わらず微笑んでくれるのかな?

受け入れてくれるのかな?

去ってしまうのかな?

 

「くずれ落ちそうな」も切ないけど

「さえ」「ても」の使い方がもっと切ない

そして、「君は微笑むかなあ」の不安さ・・・

 

 

離さない このまま時が流れても

ひとつだけ 小さな赤い灯を

守り続けていくよ

喜び 悲しみ 心ゆがめても

寒がりな二人を暖めて

無邪気なままの熱で

胸にあふれる思いは言えないまま

でも「君」を失いたくないから

どうか、綱渡りのような脆く儚い二人を

灯よ、何も言わずただ守ってほしい

 

 

 

【歌の感想】

この歌を聴いた当初から、とても切ない歌だと思っていました。

「君」とは、世間的に許されない関係?

人妻? 同性? 未成年者?

しかも「君」は、陽炎のような存在

移り気なのか?

一緒にいるには障害が多いのか?

 

 

 

余談ですが、

子どもの頃、「スカーレットちゃん」という人形を持っていました。

少しウェーブがかったブロンドの白人というせいか、

「リカちゃん」に比べ少し大人びた印象がありました。

赤い服を着ていました。

大人になって、「スカーレット」というバラがあることを知りました。

そして、「スカーレット」というのが、色の名前であるということも。

「スカーレット」は黄色がかった明るい赤。

それは、「スカーレットちゃん」が着ていた服の色と同じでした。