また君に会いたいとか

日々の備忘録

【勝手に解釈】:「魔法のコトバ」(スピッツ)

「魔法のコトバ」(作詞・作曲:草野正宗)は、

スピッツ31作目のシングル曲で、

12作目のアルバム『さざなみCD』(2007年)の

9曲目に収録されています。

 

現在放映中のドラマ『silent』(フジテレビ)の中で、

断片的に挿入されています。

ドラマではどのように解釈されているのでしょうか?

私はこの歌にはずっと、切ない悲壮感を感じていました。

 

 

☆二人だけのコトバを胸に

  君との再会を夢見て生きる

 

 

※あくまで私なりの解釈で、

 これを強要するとか、他の解釈を否定する意図はありません。

 【勝手に解釈】は、私の妄想のページと思ってください。

 

 

歌詞を少しずつ見ていきます。

 

 

 

あふれそうな気持ち 無理やりかくして

今日もまた 遠くばっかり見ていた

君への気持ちを表に出さないようにしているのでしょうが

ついいつも、気づいたらぼーっと考えてるんでしょう

「無理やりかくして」という表現がまず引っかかります

「君」は恋人? 元恋人? 友人?

 

君と語り合った 下らないアレコレ

抱きしめてどうにか生きてるけど

君と過ごした、僕にとって大切な日々

交わした言葉の一つひとつまで

ずっと胸に抱えて生きてる

「どうにか生きてる」という表現から

「君」のいない今がとても辛く切ないのだと思います

 

魔法のコトバ 二人だけにはわかる

夢見るとか そんな暇もないこの頃

思い出して おかしくてうれしくて

また会えるよ 約束しなくても

そのコトバは、二人には特別な意味を持ってる

忙しい生活なのか、

あえて考えないように忙しくしてるのでしょうか?

でもそのコトバは、

幸せな時を思い出させてくれる魔法のコトバ

また会える いつだって

 

倒れるように寝て 泣きながら目覚めて

人混みの中で ボソボソ歌う

忙しくしてるから疲れて寝てしまうけど

「君」のことを夢に見るのでしょうか?

目覚めたときの、現実に気づいてしまう瞬間の辛さ切なさ・・

それでもその歌を口ずさみながら、日々を生きている

魔法のコトバは歌の一節かもしれません

 

君は何してる? 笑顔が見たいぞ

振りかぶって わがまま空に投げた

君に会いたい 笑顔が見たい

でも、会えない、会ってはいけないのだ

だってそれは、「わがまま」なのだから

会いたい気持ちは、考えないように努めている

 

魔法のコトバ 口にすれば短く

だけど効果は 凄いものがあるってことで

誰も知らない バレても色あせない

その後のストーリー 分け合える日まで

そのコトバは、何てことない言葉だけど

たちまちあの頃の幸せを甦らせてくれる

誰も知らないし、知られてもどうってことない

二人の絆はずっと固く結ばれてるはず

一緒の人生を歩んでいけるときがきっと来る

 

花は美しく トゲも美しく

根っこも美しいはずさ

「花」とあるので、「君」は女性だと思います

「トゲ」は、僕に対する「拒絶」ではないでしょうか?

共に歩んではいけない何かがある?

潔く強い意志(美しいトゲ)でもって僕は拒絶された

君の拒絶を僕は受け入れるしかなかった

「根っこ」は、表に表さない君の本当の気持ち

きっと君も僕と同じ思いのはず

拒絶は君の本心じゃないはず

 

魔法のコトバ 二人だけにはわかる

夢見るとか そんな暇もないこの頃

思い出して おかしくてうれしくて

また会えるよ 約束しなくても

会えるよ 会えるよ

そのコトバは二人だけのもの

君との将来は考えないことにしてるから

そのコトバだけで僕は生きていける

きっと会えると信じてる

以前のように幸せな日々を君と過ごしていけると信じてる

 

 

 

 

【歌の感想】

かわいいイントロからはじまり、穏やかなメロディ。

「コトバ」と表記することで、生命力を感じます。

そのコトバが僕の生きる糧になっている。

僕を前向きにさせてくれる。

 

歌詞はよく見るといろいろ引っ掛かりがあります。

特にCメロがポイントだと思います。

「トゲ」「根っこ」をどう考えるか?

 

爽やかに歌われているけど、

魔法の「コトバ」にすがっているのは僕だけかもしれない。

また会えると思っているのも僕だけかもしれない。

もしどこかで偶然会っても、そのまま通り過ぎるような気がする。

そんな切なさも感じます。

 

でも、「根っこ」も美しいはずだと信じて、

きっと会えると自分に言い聞かせ、

君と再び幸せを分かち合えることを夢見て、

日々を生きる。