昔、
一週間の出張を終えての
駅のホームでのこと。
金曜日夕方の上り特急は混んでいました。
一人だったので
あいてる席ならどこでもいいと、
自由席車両を覗きながらホームを歩いていると
空(す)いている車両がありました。
車両の真ん中あたりに何人かいるだけで
他はガラガラでした。
自由席車両で間違いないか確認して
乗り込みました。
中央あたりの両側に
男性客がまとまって座っていました。
その人たちの後ろ側に座ろうと
通路を歩いていると・・・
はっ!!
右手に座っている中の一人が
「お縄」(手錠をかけられている←死語?)だったのです。
(そういうことだったのか!)
「コン・エアー」ならぬ
「コン・トレイン」?
何ていう名前なんだろう?
だったのです。
全てを悟った私は
何事もなかったように
でもそそくさとその車両を降りました。
もしかしたら左側にも
同じように「いた」のかもしれません。
何も知らずにキョロキョロ席を探しながら
通路を歩いてしまいました。
何事もなかったのは幸いかもしれませんが
車両に入る際に引き留められることもなく
自由に座ってよかったのでしょうか。
さすがに皆遠慮して
その車両だけガラガラだったんですね。