「正夢」(スピッツ 2004年)
(以下、青文字はすべて
「正夢」作詞・作曲:草野正宗 より)
「正夢」が出た頃、
草野さんの出身小学校の校区に住んでいて
毎日片道30分の自転車通勤をしていました。
その通勤途中に商店街があって
そこはアーケード街ではなく、
○○通りという青空商店街で
昼間はリヤカーのお店が出たりする
すごく賑やかな商店街なのですが、
早朝は人通りがあまりなく、
「正夢」の歌詞さながらに
どんどん商店街を駆け抜けていく
だったのです。
ああ、「正夢」の世界と一緒だ~、と
一人悦に入りながら走っていました。
当時はMDウォークマンで
「正夢」(というか、アルバム『スーベニア』)
を聴きながら走っていたのです。
自転車の前カゴに入れたバッグの中のMDウォークマンは
段差で跳ねるたびに
次の歌の頭に飛んだり
聴いてる歌の頭に戻ったりしていました。
朝、自転車をこぎながら
気が重くなることもあったけれど
スピッツを聴きながら、
何とか乗り切っていたあの頃の私。
この歌は何とも切ないんですよね。
どうか正夢 君と会えたら
何から話そう 笑ってほしい
だから、
予想外の時を探してる
んです。
そして、他に、個人的に好きなのは、
似たような道をはみだそう
そう、そうなんです。
草野さん、いいこと言ってくれるなぁ、と
うれしくなったものです。
ちょっとした勇気や割り切りで
一歩踏み出せるとわかっているのに
失敗や、その痛みを恐れてか
独りよがりにすぎないこだわりのせいか
結局今までを超えられない、変われない。
歌詞の趣旨とは少し違うけど
なかなか克服できない自分の弱い部分、
あ、「のびしろ」と言ったほうがいいかも、
(最近、やたらと「ポジティブ変換」しがちで・・)に
グサリと刺さる。
「逃げてる」と言われたらそうなんだけど。
そして今までの人生で
はみだせた道もあれば
はみだせないでいる道もあって・・・。
でもいつか、似たような道は、はみだしたい!
そんな思いでもう何年も
スピッツを聴きながら
地味に自分との戦いを続けています・・・。
余談ですが、
「正夢」になったこと、ありますか?
私はあるんですよ。
明け方に見た夢は「正夢」になるって
昔聞いたことがありますが、
どうなんでしょう。
良い夢だったら誰にも言わないでおくと
「叶う」のだとか。
良くない夢は
どんどん人に話したほうが
「正夢」にならないで済むらしいです。
私は運よく「良い夢」が叶ったけど
中学生の頃に見た
『郷ひろみが家に来る』という夢は
未だ叶っていません。
あ、ここで話してしまったから
もう叶わないかな?