「帰郷」(1996年)
(作詞・作曲:さだまさし)
1997年の『第12回国民文化祭・かがわ'97』の
イメージ・ソングとして
作られたそうです。
高松に帰省していた際
たまたま友人に誘われて行ったコンサート?に
(何のコンサート?だったか忘れた)
さださんがゲスト出演されていて、
この歌を、作られたいきさつも含め
披露してくださって、
初めて聴いた私は
とても感動しました。
さださんには『帰郷』というアルバムがありますが、
この歌はそのアルバムと同じ題名なので
混同されそうです。
『古くさい恋の唄ばかり』という
アルバムに収録されています。
青文字は
「帰郷」(作詞・作曲:さだまさし)より
抜粋。
疲れた時 見る夢は
故郷(ふるさと)の夢
家に着いて扉を開けて
そこで目が覚める
幼い頃 庭で遊んだ
犬の夢も見る
若い頃の父と母に
とても会いたい
今もあの海は
青く澄んでいるか
オリーブ色の風は
今日も吹いているか
あの橋を渡って
故郷(ふるさと)へ帰ろう
君は手を離さずに
僕についてくるかい
「橋が瀬戸大橋とわかるように
「オリーブ色の風」とした」と
さださんが仰っていました(うろ覚え)。
瀬戸内海にかかる橋は3つ。
「しまなみ海道」
「明石大橋」、そして
岡山・香川にかかる「瀬戸大橋」。
オリーブは昔から
岡山・香川の特産なので、
「オリーブ色の風」で
岡山・香川にかかる
「瀬戸大橋」だとわかるように
してくれたんですね。
もちろん、
この歌のいきさつを知らない人が聴いても
瀬戸内に関係ない人が聴いても、
故郷を思い出し、
帰りたいと思ってしまうような歌だと思います。
「君」という歌詞から
恋愛に絡めてイメージされるかもしれません。
どういうふうに聴いてもらっても
嬉しいです
(偉そうな言い方ですみません)。

子供の頃 夕陽を追って
岬まで行った
帰り道が遠すぎて
泣いた事がある
今でもまだ思い出す
家の灯(あかり)の色
疲れた時 故郷の
言葉が聴きたい
今もあの空は
島の影を写し
鳥たちは白い船を
かすめて飛んでいるか
あの海を渡って
故郷へ帰ろう
君の手を離さずに
ずっと歩いてゆこう
瀬戸内海にはたくさんの島があります。
瀬戸内海は「内海(ないかい)」なので
年間を通して海は穏やかです。
島々を縫うように
大小の船が行きかう様子は
見慣れた懐かしい、自慢の景色です。
四季折々で、
また、一日のうちでも
時間の変化とともに
いろいろな表情を見せます。
マリンライナーで渡るたびに
その景色を堪能しています。
そんな美しい瀬戸大橋周辺の景色とともに
望郷の思いを
歌を聴くたび感じさせてくれます。
「故郷(ふるさと)の言葉が聴きたい」
讃岐弁はマイナーな言葉なので
なかなか触れる機会がないです。
ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにゆく
(石川啄木)
岩手出身の啄木は
ふるさとの訛り、
ふるさとの空気を求めたんですね。
香川の訛りは
マリンライナーが発着する
岡山駅なら聴けるかもしれませんね。
たまにテレビで
香川のみならず
徳島や高知、愛媛が映ると
その景色や言葉に
懐かしい!と思います。
いつも読んでくださって
ありがとうございます。