また君に会いたいとか

日々の備忘録

YouTubeの功罪:Michel Polnareff(ミシェル・ポルナレフ)

 

 

こんにちは、トパーズです。

 

 

 

YouTubeがスタートしたときは画期的でしたね。

 

 

皆様は最初どんな楽しみ方をされていましたか?

 

 

私は海外ミュージシャンの

ライブやテレビ番組等を

むさぼるように観てました。

観たこともない映像がたくさんアップされていましたね。

もう10年以上前になりますか。

 

それまでは、私が普通に観られる海外ミュージシャンの映像は

ビートルズが来日したときの映像とか、

洋楽番組で少し紹介されるヒットチャート上位の歌くらいで

ごく少なかったです。

海外のテレビ番組等を観る機会なんて皆無でしたので。

 

そんな中、ある動画を見つけました。

 

白黒映像のフランスの古いテレビ番組で、

見たことない青年が

「ミシェル・ポルナレフ」の「LOVE ME ,  PLEASE LOVE ME」を

ピアノ弾き語りしているのですが、

声もピアノ演奏もポルナレフそっくりで、

「誰?」「口パク?」「ものまね番組?」

「カラオケ?」(その時代にあるわけない)

と、怪訝に思いながらも

その完成度の高さに酔いながら観ていました。

 

そしてあるとき、その青年が

「ミシェル・ポルナレフ」本人であることがわかったのです。

 

よく知られた

パーマヘアにサングラスという

独特のスタイルになる以前の素顔のポルナレフだったのです。

そりゃ完成度が高いわけです。

本人ですから。

 

Amazonより

 

素顔の彼は、おとなしい感じの

ロシア系のきれいな顔立ちで(彼はロシア系らしい)、

(何をもって「ロシア系=きれい」となるかは不明だけど)

どうしてあの奇抜ないでたちになったのか・・

気になりますね。

 

 

ポルナレフの【元の姿】の発見は衝撃でした。

 

中学生になった私は

ビートルズカーペンターズといった、

誰もが通過するであろう洋楽の入り口を経て

なぜかフレンチポップであるポルナレフにはまってしまい、

ベスト盤を買い込み、聴きこんでいました。

 

澄んだ高音、美しいメロディ、

フランス語の甘美な響き(意味はわからないけど)。

 

「ノンノン人形」「愛の休日」「シェリーに口づけ」・・・

大人になってからも身近な音源で聴いていました。

 

が、ずっと違和感があったのです。

 

人を外見で判断してはいけませんが、

私にはどうにも、

あの独特のいでたちのポルナレフ

それらの歌を作って歌っているように思えなかったのです。

 

もちろんライブに行ったことはなく、

歌ってる姿を観る機会もありませんでしたから。

 

しかし、YouTubeの古いテレビ番組であの青年を見てから、

それまでの違和感が払拭され、

ポルナレフの歌がすっと入ってくるようになりました。

あの美しい歌は彼が歌っていたんだ、と。

(当たり前だけど)

 

YouTubeがなかったら、

ずっと違和感を持ち続けていたかもしれません。

 

それから、じゃんじゃん映像を観まくっていったことは

言うまでもありません。

昔の映像、知らない映像、

わんさか出てくる宝箱のようでした。

 

 

知らない映像・・・

 

そうなのです。

私の知らない【今】の映像も提供してくれるのです、YouTubeは。

 

若く美しいスレンダーな青年は、

一気に重量感のあるご老体(失礼)になっていました。

 

ああ、そのふり幅の大きさよ・・・

 

 

 

 

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。